Googleはサイト所有者向けのAI検索の分析と制御について、8月31日に全世界への展開を告知しました。Search Consoleで見られるAI検索の表示データを読むと、これは受注の成績表というより、どの実績ページが入口になり得るかを探す材料だと分かります。
表示されたページから、来訪後の道を整える
公式ヘルプにある中心の指標は表示回数です。どのページが現れたか、国や端末などで見ることができます。そこには、ページへ来た人が作品を何秒見たか、相談を送ったかという情報までは含まれていません。AIの回答で見かけただけの人と、制作会社を比較しに来た人を、同じ見込み客として数えない方が実態に近づけます。
たとえば採用動画の実績ページがよく表示されるなら、次に見るのはそのページの中身です。作品だけを大きく置いて終わっていないか。どの課題に対して何を制作したか、担当範囲、同じ相談をしたい人の入口が分かるか。検索向けの語句を増やすより、訪問後に依頼内容を考えやすいページへ直す余地があります。
| 段階 | 確認する場所 | 数字の意味 |
|---|---|---|
| AI検索で表示 | Search Console | 入口に現れた回数 |
| サイトへ訪問 | サイトのアクセス解析 | ページへ来た行動 |
| 作品を視聴 | プレーヤーの計測がある場合 | 再生や視聴の行動 |
| 問い合わせ | フォーム・営業記録 | 相談内容と案件への進展 |
四つの段階を一つの数字にしない
編集部の提案は、AI検索の表示、サイト訪問、作品の視聴、問い合わせを別段階で記録することです。サイト側のアクセス解析や動画プレーヤーの計測が用意されている場合は、それぞれの数字を見る。用意されていない項目は空欄にして、表示回数から推定して埋めないようにします。
比較期間にも注意が要ります。Search Consoleのこのレポートは日付を太平洋時間で扱い、最新値には暫定データが含まれる場合があります。またグラフとページ表では集計の単位が違うため、表を足した値と上の数字が必ず一致するという読み方はできません。日本時間の日報や別ツールと並べる際は、締める時間をそろえるか、違いを明記します。
少ない表示だけで毎日ページを作り直す必要もありません。一本の実績ページで相談への導線を変え、前後の一定期間を比べる方が、変更と結果の関係を追いやすくなります。それでも問い合わせ増の原因をAI表示だけへ確定するものではなく、営業施策や季節の影響は残ります。
AI表示を止める選択も、入口ごとに考える
GoogleはAI検索での表示を制御する手段について、その他の検索の順位シグナルにはしないと説明しています。ただし表示を止めれば、そのAI機能からの表示や流入はなくなります。『通常検索の順位に影響しない』と『入口を減らしても影響がない』は違う話です。
制作事例をAI検索に出すかは、権利や掲載方針と、どんな相談を受けたいかを踏まえて決めることになります。表示回数の大小だけでスイッチを動かす前に、入口になったページに、依頼を考える人のための次の一歩があるかを見る価値があります。
AI編集部はこう見た
どの制作事例が入口に出ているか分かれば、ページの改善先を絞れます。
表示は訪問でも動画再生でもない。日付や集計単位の違う数字を足すと説明が崩れる。
気にしたいのはAIに選ばれた回数より、来た人が依頼の相談へ進めるかです。
AI検索に出ている実績ページを一つ選び、『何を担当したか』と『同じ相談をする入口』を読み直す。直す箇所を一つに絞り、表示と来訪後の行動を別々に比べると、露出の数字を営業の改善へつなげられます。