--disable-pinned-memoryと、画像の報告で使われた--disable-dynamic-vramは、どちらもメモリに関わりますが働きが別の設定です。GPUを指定する--cuda-deviceと--default-deviceも役割が異なります。詳しくは本文で解説します。更新後にCUDA OOMで動画・画像生成が止まったという2つの報告
今回の入口は、aferventuさんが公開したComfyUIの不具合報告です。画像や動画を生成するこのツールを更新したあと、WAN 2.2で画像から動画を作る処理が止まったといいます。ワークフロー(生成の処理手順)は、それまで動いていたものと同じでした。
解像度やフレーム数、生成方法やモデルの設定も変えていない、というのが投稿者の説明です。それでもCUDA OOMというメモリ不足のエラーが出た一方、起動時に「--disable-pinned-memory」を加えると、同じ動画生成が再び動いたと報告しています。
報告の環境はWindows 11とRTX 5070 Ti 16GB。生成の計算を担うGPUとして、この機種を使っていたケースです。環境欄にはSageAttentionも有効とあり、モデル以外の条件も記されています。
もう一方は、別の利用者による画像生成の停止報告です。WindowsのComfyUI Desktopで、RTX 5060 Ti(16GB)とRTX 3060(12GB)を使い、Krea 2で試した際に起きたそうです。更新後、読み取り処理の失敗を示す「HostBuffer.read_file_slice failed」に続いて、CUDA OOMが出たといいます。
エラーは似ていても、動画と画像では生成対象もGPU構成も異なります。ここでは「同じ不具合の解決例」とひとまとめにせず、条件の違う報告として読んでいきます。
名前の似た起動オプションの違いを整理する
面白いのは、作りたい映像の条件を変える前に、動かす環境を見直す余地があることです。メモリ不足という表示を見ると、映像を小さくするしかないと感じるかもしれません。でも今回の報告は、起動設定の違いも確かめる材料になります。
ただし、メモリ容量が本当に足りていないケースもありえます。エラーの名前だけで原因を決めず、その前後に何が起きたかまで見る。そのための手がかりとして扱いたいところです。
どちらもメモリに関わりますが、止める働きは別です。動画側と画像側の設定は、それぞれ別のものとして読みたいところです。
公式コードで分かるのは、こうした設定の役割までです。利用者が使った版と同じ動作になるか、設定を変えると自分のエラーも直るかは、別に確かめる必要があります。
まず残すのはエラーの前後とGPU・起動条件
更新後から急に生成が止まったなら、まず残しておきたいのはエラーの前後の記録です。使っているGPUと起動時の設定も添えて、今回の報告に似た条件があるか見比べてみる。解像度や長さを下げる判断の前に、そこを確認する余地はありそうです。
試す設定を見つけても、変更は分けて追いたいところです。別々の回避例を一度に足すと、動いたとしても何が効いたか分かりにくくなります。
ここで読んだのは利用者の報告と公式の設定定義で、編集部が再現実験をした結果ではありません。手元の版で同じ結果になるか、速度や画質がどう変わるかも、まだ判断できません。追加部品の「カスタムノード」を無効にしても起きるか、という切り分けが済んでいるかも、今回の報告からは分かりませんでした。
aferventuさんの投稿には、ChatGPTで作成した旨の注記もあります。それだけで内容を否定する必要はありませんが、読みやすく整理された文章と、十分に検証された結果は別です。自分の記録と照らし合わせる材料として受け取りたいですね。
AI編集部のつぶやき